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【中学入試】社会の地理の学習の仕方(小学4年生〜小学5年生)

中学入試の地理

中学入試で出題される「地理」の問題は、公立高校の入試問題よりも細かい知識が必要となります。

特に日本地理において細かい知識が必要となってきます。(世界地理は公立高校入試の方が細かい知識を必要とします)

近年の中学入試ではグローバル化が進んでいることもあり、世界地理が若干出題されるようになりました。

しかし、配点は日本地理の方が断然高いので、まずは日本地理をしっかりと覚える必要があります。

塾に通っている場合、地理の学習は小学4年生〜小学5年生の1学期で行うことが多いと思います。

また、小学6年生の公民分野の最後に「世界と日本の関係」といった単元があったりもしますので、その時に学習することになります。

それでは、社会の地理で得点を取るためにどうしたら良いのかを考えていきたいと思います。

とにかく都道府県を覚える

日本の地理を勉強するにあたり、とにかく都道府県を覚えることが大切です。

都道府県を覚える時期としては、小学4年生の間がいいでしょう。

学校でも小学4年生で都道府県の学習があったりしますので、その時に徹底して覚えるようにして下さい。

また、都道府県を覚える際に注意したいことが2点あります。

1点目は、都道府県名を漢字で書けるようにしておくことです。

たとえば、「新潟県」「岐阜県」などの漢字を習っていなくても、しっかりと書けるようにしておくことが重要です。

模試や実際の入試では都道府県名を答える際、漢字指定となっていることがあります。

せっかく答えが分かったとしても、漢字で書けないと悔しい思いをしてしまうことがあります。

都道府県を覚える時に、県庁所在地も一緒に漢字で覚えておくと効率が良いと思います。

2点目は、都道府県の位置と形を覚えることです。

都道府県の位置を覚える際、使っている白地図の都道府県の番号で答えを覚えている可能性があるので注意しましょう。

また、解答欄の場所で答えを覚えている可能性もあるので、いつも使っている白地図以外で確認をしてみたり、指差しで答えを確認してみて下さい。

中学入試では都道府県の位置を覚えているだけでは答えられない問題も出題されます。

具体的には、「当てはまる都道府県を以下のァ〜エから選びなさい」とあり、選択肢に都道府県の形だけが出ている問題です。

したがって、都道府県の形を覚えておく必要が出てきます。

日本地図 都道府県や日本の山地・平野・川を覚えるための地図帳とパズル

日本の地形を覚える

都道府県を覚えたら地形を覚えていきましょう。

地形とは「山地・山脈・高地、平野、盆地、川」などの名称と位置です。

地形の名称を覚える際は、都道府県と同じように漢字で書けるようにしておくことが大切です。

また、特徴がある地形は一緒に特徴まで覚えておくようにしましょう。

たとえば、日本アルプス(飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈)や日本一長い川(信濃川)などです。

さらに、扇状地として有名な甲府盆地(山梨県)や三角州として有名な太田川(広島県)なども特徴を覚えておくと良いでしょう。

入試に出題されやすいキーワードがあるので、そのキーワードと関連させて地形を覚えておくのも効果的です。

湿田を乾田に変えた・暗きょ排水→越後平野

泥炭地・客土→石狩平野


上記の「山地・山脈・高地、平野・盆地・川」とは違いますが、日本の端の島や周りの海、海流も覚えておきましょう。

日本の端

日本最北端:択捉島(北海道)

日本最南端:沖ノ鳥島(東京都)

日本最東端:南鳥島(東京都)

日本最西端:与那国島(沖縄県)

日本の周りの海

太平洋・日本海・オホーツク海・東シナ海

(東シナ海は大陸棚と関連して覚えておくようにしましょう)

日本の周りの海流

暖流:日本海流(黒潮)・対馬海流

寒流:千島海流(親潮)・リマン海流

日本の産業(農業・林業・水産業・工業)

都道府県や地形を覚えたら、日本の産業を覚えていきましょう。

産業とは「農業・林業・水産業・工業」のことです。

農業・林業・水産業・工業の中で、一番苦労するのが工業だと思います。

理由は、単純に覚えることが一番多いからです。

どこの都市で何を作っているのか、工業地帯・工業地域ごとの特徴はどうなっているのか、など細かい事柄を覚える必要があります。

塾の授業でも、工業の単元は消化不良をおこしてしまうお子様が多くいます。

今まで順調に地理の学習を進めてきて、初めて壁にぶち当たるのが工業の単元でしょう。

日本の工業に関しては、焦らず長期休みを利用してじっくりと学習することをおすすめいたします。

また、農業や林業・水産業・工業の統計資料は「日本国勢図会」のものが使われることが多いので、受験する年のものを購入しておくと良いでしょう。

日本国勢図会 中学入試の社会の統計資料は「日本国勢図会」からが多いです

世界と日本の関わり

グローバル化が進み、中学入試でも世界地理に関係することが出題されるようになってきました。

以前から「世界の国々との貿易」は出題されていましたが、それ以外の問題も出題されるようになりました。

時事問題と関連付けて出題されることも多いので、ワールドカップやオリンピックがある年は注意が必要です。

ワールドカップの場合、開催地の国名や位置、日本と同じグループの国名や位置などに注意しましょう。

オリンピックの場合、次回のオリンピック開催地の都市名や国名、位置に注意をしましょう。

貿易に関しては、「石油・石炭・鉄鉱石」の輸入先が定番です。

また、日本の輸出先・輸入先の上位の国もよく出題されます。

最近は貿易だけでなく、日本を訪れる人数が多い国なども出題されますので、貿易以外についても覚えておくようにしましょう。

こちらも「日本国勢図会」の統計が使われることが多いです。

まとめ

中学入試の社会で出題される「地理」は公立高校の入試問題よりも難しいかもしれません。

しかし、他のお子様も同じ条件ですので、負けないよう頑張るしかありません。

中学入試の社会には「地理・歴史・公民」の3分野がありますが、地理が一番得点源になるのではと個人的には考えます。

理由は、歴史よりも覚えることが少ない、公民よりも用語が簡単だからです。

地理の学習の後で、歴史(小学5年生の2学期〜3学期)、公民(小学6年生の1学期)の学習があります。

したがって、過去問を解いてみると地理分野の地名や用語を忘れていることが多くあると思います。

しかし、一度覚えたことを覚え直すことにより、しっかり記憶に残るようになります。

そのためにも小学4年生〜小学5年生の夏休みまでの期間、しっかりと地理の学習をするようにしましょう。

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