記事内に広告を含みます

中学・高校受験の社会の歴史(鎌倉時代のポイント)

鎌倉時代ポイント

武士が登場した平安時代に続き、武士が幕府を開いて政治を行う鎌倉時代が始まります。

鎌倉時代の覚え方としては、出てくる人物を中心に出来事をまとめていくと良いでしょう。

具体的には、源頼朝・北条義時・北条政子・北条泰時・北条時宗を中心に関連する事柄をまとめるようにします。

記憶に残る工夫をしながら覚えるようにしましょう。

前の時代中学・高校受験の社会の歴史(平安時代のポイント)

鎌倉時代

1185年ごろ〜1333年

  • 平氏が源氏に滅ぼされた
  • 源頼朝は政治の中心を鎌倉(神奈川県)に定め、鎌倉幕府を開いた
  • 鎌倉幕府が政治を行った約150年間を鎌倉時代という

幕府・・・将軍を中心とした政権

朝廷・・・天皇を中心とした政権

源平の合戦

平治の乱の後、平清盛に敗れた源義朝の子の源頼朝は伊豆(静岡県)に流されていた。

源頼朝は北条氏と協力して平家打倒のために兵をあげたが、最初は敗れた。

関東地方で兵をまとめ、再び平氏と対決。

源頼朝の弟の源義経も加わり、1185年に壇ノ浦の戦い(山口県)で平氏を滅ぼした。

おもな戦い
  • 富士川の戦い(静岡県)・・・平家の軍勢が水鳥の羽音に驚き逃げ出した
  • 一の谷の戦い(兵庫県)・・・源義経の軍勢が馬で崖をかけおりた
  • 屋島の戦い(香川県)・・・源氏の軍勢の那須与一が平氏の船上の扇を射抜いた
  • 壇ノ浦の戦い(山口県)・・・平清盛の孫である安徳天皇が海中に身を投じた

鎌倉幕府の成立としくみ

源頼朝と義経の関係が悪くなり、頼朝は義経を捕らえるために、国ごとに守護・荘園や公領ごとに地頭を置いた。

※これによって源氏の支配力が強まり、事実上、鎌倉幕府が成立したと考えられている

源義経は平泉の奥州藤原氏をたよって逃れたが、裏切りにあって自害した。

源頼朝は奥州藤原氏を滅ぼし、1192年に朝廷から征夷大将軍に任じられ、鎌倉幕府が名実ともに成立した。

なぜ鎌倉かというと
  • 三方を山、一方を海に囲まれた守りやすい地形だったため
  • 鎌倉の入口には、「切通」と呼ばれる細い道があった

鎌倉幕府は、将軍を中心に執権・政所・問注所・侍所によって成り立っていた。

地方には、守護・地頭が置かれた。

※承久の乱の後、京都に六波羅探題が置かれた

※執権・・・将軍を助ける役職

※政所・・・政治いっぱん

※問注所・・・裁判

※侍所・・・御家人の取締・軍事

御恩と奉公

  • 将軍の家来である御家人は、将軍から土地を与えられた(御恩)
  • 御家人は将軍のとために命がけで戦った(奉公)

※土地をもとにした「御恩と奉公」の関係を封建制度という

北条氏の政治

鎌倉時代の政治は北条氏が中心となる。

北条義時・北条政子・北条泰時・北条時宗が重要人物。

執権政治

源氏の将軍が3代で途絶えると、執権の北条氏が力をつける。

北条氏が行った政治を執権政治という。

承久の乱

源氏が3代で滅びると、後鳥羽上皇は朝廷に政治の力を戻そうとした。

2代執権の北条義時を討つ命令を出し、幕府軍と戦った。

この戦いを承久の乱という。

北条政子が演説をし、御家人を励ました。

結果:後鳥羽上皇は敗れ、隠岐(島根県)に流された

承久の乱の後、朝廷を監視するために京都に六波羅探題が置かれた。

御成敗式目

1232年、3代執権の北条泰時は、武士として初めての法律(御成敗式目)を作った。

内容としては、土地をめぐる裁判の判断について示されていた。

元寇

13世紀初め、現在のモンゴルに生まれたチンギス=ハンが、モンゴル帝国を作った。

孫のフビライ=ハンの頃には、ヨーロッパからアジアまでの広い地域を支配し、国名を「」と定め、高麗(朝鮮)も支配した。

文永の役(1274年)・弘安の役(1281年)

元は日本にも使者を送ってきたが、8代執権の北条時宗はこれを退けた。

元は2度に渡って北九州に襲来(文永の役・弘安の役)

この2度にわたる戦いのことを、元寇という。

元軍の戦い方
元軍は集団戦法や火薬を使った兵器(てつはう)を使った
幕府軍の戦い方
  • 一騎打ち
  • 文永の役の後、海岸沿いに石塁と呼ばれる石垣を築いて元の襲来に備えた

徳政令

元寇では新たに領地を得られなかったため、十分な恩賞を与えることが出来なかった。

借金に苦しむ御家人に対し、永仁の徳政令を出し借金を帳消しにしようとしたが、すぐに廃止されたため、御家人の不満は高まった。

鎌倉時代の産業

鎌倉時代は農業や市場が発達した。

歴史の流れとは別に覚えるようにしましょう。

農業の発達

  • 牛や馬を使った農作業が広まった
  • 草木の灰が肥料として使われた
  • 西日本を中心に米と麦を生産する二毛作が行われた

定期市の発達

  • 宋から銅銭(宋銭)が輸入され、貨幣を使った取り引きが広まった
  • 月に3回定期市が開かれ、食料品や日用品が取り引きされた

・・・商人や手工業者が作った同業者ごとの組合

・・・運送業・倉庫業

鎌倉文化

武士の時代らしい、素朴で力強い文化が栄えた

  • 東大寺南大門の金剛力士像

新しい仏教

宗派 開祖 特徴
浄土宗 法然 「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えれば極楽浄土に往生出来る
浄土真宗 親鸞 仏を信じる全ての人に救いがある
時宗 一遍 踊り念仏
日蓮宗 日蓮 「南無妙法蓮華経」の題目を唱える
臨済宗 栄西 禅宗 武士の気風にあって広まった
曹洞宗 道元

浄土真宗を一向宗、日蓮宗を法華宗ともいう

文学

  • 平家物語・・・平氏と源氏の争いを描いた軍記物語
  • 方丈記・・・随筆 作者は鴨長明
  • 徒然草・・・随筆 作者は吉田兼好

まとめ

平安時代に続き、覚えることが多い鎌倉時代です。

最初に書いたように、中心となる人物を覚え、そこに関連する出来事を付け加えていきましょう。

まずは歴史の流れを押さえ、その上で生活や文化を覚えていくように心がけて下さい。

繰り返しになりますが、自分でノートにまとめる作業をすると、記憶に残りやすいと思います。

また、後で振り返って見た時に、すぐ復習が出来るようにしておくと効率的です。

まだまだ日本の歴史は続いていきますので、頑張りましょう。

次の時代中学・高校受験の社会の歴史(室町時代のポイント)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)