中学校で習う社会の歴史の中には、世界史分野が含まれています。
日本の歴史は得意なのに世界の歴史になると苦手意識を持ってしまう生徒さんが意外といます。
私も世界史が嫌いで高校の選択科目では日本史を選びました。
世界史が嫌いな理由はいくつか考えられます。
- 人名・地名がカタカナだから
- 時代の流れがつかめないから
- 日本の歴史とリンクさせられないから
私の経験からすると上記3つがあげられます。
1.日本史の場合、人名や地名が漢字なので覚えるのに苦労しなかった人も、カタカナの人名で2世・3世などがついたり、地名がカタカナだったりすることで覚えるのが難しく感じられ嫌いになってしまうケースがあります。
2.中学校で学習する世界史は部分的に切り取ってあるので、流れを掴むのが難しくなっているため覚えるのが難しいと感じてしまいます。
3.世界史の学習だけでなく、日本の何時代にあたるかを確認しないといけないのですが、同じページに年表などがないため確認するのが難しく、結局問題が解けないため嫌いになってしまうケースがあります。
歴史の学習をする際には、流れやイメージをつかむことが重要になってきます。
世界史であっても同じです。
そこで、中学社会の歴史に出てくる世界史分野を如何に攻略するかを考えていきましょう。
世界史も漫画で攻略
世界史も漫画で流れやイメージをつかむことで攻略することができます。
世界で最初に文明が発達したメソポタミアとエジプトについて、どれくらい知っていますか?
日本人の多くは中東に馴染みがないので、イメージがわきずらいと思います。
イメージがわきずらいからこそ漫画が役に立ちます。
中学生が参考文献などを読んでも難しすぎて途中でギブアップしてしまうことでしょう。
まずは漫画でイメージを持ち、興味がわいたら参考文献などを読んで深い知識を得るのがおすすめです。
学校の定期試験や公立高校の入試であれば、漫画だけでも十分だと思います。
歴史教科書で有名な山川出版社の『小学館版学習まんが世界の歴史』がおすすめです。
内容的には高校生レベルのものとなっていますが、漫画なので中学生でも読んで理解することが可能です。
人物に興味を持つ
日本史も重要人物を覚えることで歴史の流れをつかむことができました。
世界史でも人物に興味を持つことが重要です。
中学社会の世界史分野ではあまり人物は登場しないので、世界史の漫画を読んで興味を持った人でもかまいません。
逆に人物について確認してから世界史の漫画を読むのでも大丈夫です。
その場合、人物事典を準備しておくとよいでしょう。
最近の人物事典は絵がとても綺麗です。
重要人物180人が出ているので、興味を持つ人物がいると思います。
準備しておくと何かと便利なのでおすすめの1冊です。
日本史とリンクさせる
高校入試でよく出題される問題に、世界史の出来事が起こった年代を日本の国内の様子と照らし合わせて答えさせるというものがあります。
世界史の年号と日本史の年号をすべて覚えていれば解くことができるでしょう。
しかし、年号をすべて覚えるというのが難しいことです。
そこで、重要な出来事に絞って確認する必要が出てきます。
中学校の定期試験であれば範囲が決まっているので、その範囲だけ覚えておけばクリアできます。
ただ、高校入試となると範囲が決まっていないので世界史と日本史をリンクさせる必要があります。
役に立つのが上記の日本史と世界史の並列年表です。
オールカラーで地図や人物・出来事に関する雑学も書かれているので記憶に残しやすくなっています。
「歴史のあけぼの」「古代」「中世」「近世」「近現代」の5つのパートに分かれています。
難点としては、中学校の世界史分野としては細かすぎる点です。
そのため、必要な部分をノートにまとめておくことをおすすめします。
時代順の単語帳カード(人物編・出来事編)を作る
世界史の流れを漫画でつかみ、日本史とのリンクもできたら単語帳カードを作ってみましょう。
時代順に人物をまとめる単語帳カードと出来事をまとめる単語帳カードを作成すると効果的です。
単語帳カードを作るにあたり、答えのページに関連する日本の時代・人物・出来事などを書いておくとより効果的なものとなります。
単語帳カードは上記のように色分けされていると一目で何をまとめたものか分かるので便利です。
年号については重要なものだけにし、流れで覚えるようにすると無理なく暗記することができますよ。
まとめ
中学生の頃に苦手としていた世界史ですが、覚え方を工夫することで攻略できると気がついたのは大学生になってからです。
もし中学生で世界史を苦手としている人がいたら、ぜひ上記の方法を試してみてください。
学校の定期テストはもちろん、公立高校の入試問題にも対応できる力が身につきます。
現在世界で起こっている問題も歴史の流れが関係していることがあるので、ニュースを見たとき分かりやすくなるといったメリットもあります。
多くの知識を吸収して、定期テストや入試だけでなく社会に出たときの準備もしておくとよいでしょう。