中学入試で出題される立体図形の切断面に関する問題は大人が解いても難しいです。
理由は切断面のイメージがわかないからです。
紙に描かれた立体図形を見て、切断面をイメージするのには訓練が必要になります。
逆に訓練を積むと小学1年生でも切断面を瞬時にイメージすることができるようになります。
訓練の方法としては、「同じような問題を何題も解く」「立体図形の模型を使用する」などがあげられます。
小学6年生になってから焦って訓練をするのではなく、小学3年生くらいから定期的に訓練をしていくことをおすすめします。
立方体の切断
中学入試の立体問題で一番出題されると言ってもよいのが「立方体の切断」です。
イメージがわかないため苦手意識を持ってしまうお子様が多く、とても残念に思います。
なぜなら、最初はなかなかイメージがわかなく苦労するお子様が多いのですが、訓練を積むと見た瞬間に切断面をイメージできるようになるからです。
実際の切り口を見ると理解しやすいので、最初は紙に描かれた問題と同じ切り口を模型を使って確認することをおすすめします。
自分で模型を作るのは大変ですが、市販の教材でぱっと確認することができるのを知っていましたか?
付属教材で立方体ケースがあり、切断面カードを使って実際に切り口を確認できる教材です。
立方体の切断面は13図形となりますが、切断面カードですべての切り口を確認することができます。
最初に模型を使って切断面を確認したら、「基礎問題(全11問)」「練習問題(全11問)」「実践問題(全8問)」で解けるようになったかを確認してみましょう。
基礎問題(全11問):切断面に関する基礎学力を確認する問題
練習問題(全11問):入試を想定した練習問題
実践問題(全8問):過去に入試で出題された問題
目と手を使って立方体の切断面を体験することで、簡単に切り口をイメージすることができるようになります。
立体図形に慣れる
立体図形の切断面を目と手を使って確認したら、自分で紙に立体図形を描いて慣れるようにしていきましょう。
お子様にノートに立体図形を描いてもらうと驚くことがあります。
なかなか思ったような立体図形を描くことができないのです。
そこで最初は点描写を利用すると描き方が分かるようになります。
点描写をすることで立体図形の描き方が分かるという他に、集中力が身につき計算ミスを減らせるという効果があります。
点描写が上手くできないお子様は多く計算ミスをしてしまうということがあります。
点描写は小学1年生からでも一人で取り組むことができます。
なるべく低学年のうちに立体図形の描き方をマスターしておきたいものです。
ノートに立体図形を描く際はドットノートがおすすめです。
立体図形の問題を解いてみる
模型を使って確認したら、実際に立体図形の問題を解いてみましょう。
最初から過去問にチャレンジするのではなく、立体図形に特化したテキストを準備することをおすすめします。
最初は基本問題の確認から始めましょう。
グノーブルの「基本の制覇」シリーズに立体図形もあります。
基礎の確認にはもってこいのテキストです。
お子様一人で進めていくことができると思います。
速く確実に入試問題を解くための工夫がされたテキストです。
実際に模型を使って確認はしていますが、中学入試で出題される立体図形の問題は立方体だけではありません。
そのため、「ポイントチェック」を確認するようにしてください。
「書き込み式問題集」で問題を解いていきます。
解き方が分からない場合は「ポイントチェック」を横に置きながら進めてみてください。
解き終わったら実際の答案例を見て確認をします。
実際に問題に書き込んだ「答案例」が載っているので、自分の解き方と同じだったか確認してみましょう。
いかに速く正確に解くかがポイントです。
まとめ
苦手にしてしまうお子様が多い立体図形問題ですが、イメージがわくようになると解けるようになっていきます。
他のお子様が得点できない問題で得点することができるようになると差をつけることができます。
紙の問題だけでなんとかしようとせず、最初は模型を使って立体図形に慣れていくことが大切です。
目で見て理解できると、ぐっと力がついていきます。
また、自分で立体図形を描けるようにしておくことも大切です。
入試問題を解くときに、(1)(2)(3)と大問のなかにいくつか問題があると新しい図を描く必要が出て来る可能性があるからです。
お子様の年齢に合った立体図形への取り組みを保護者の方がしてあげるようにしましょう。