中学受験で私立中堅校を目指している方は、基礎固めをすることが最重要となります。
特に算数は応用問題にチャレンジするよりも、基本問題をしっかり取れるようにしましょう。
算数の問題で、計算ミスや他の生徒が取れる問題を落としてしまうことがないよう、基礎固めをすることが大切です。
小学6年生の1学期で単元学習が終わりますので、2学期以降は志望校の過去問と基本問題の確認に時間をかけるようにしていきましょう。
まずは志望校の過去問を確認
小学6年生の1学期が終わりましたら、まずは志望校の過去問を確認して下さい。
確認するだけで、問題は解かなくても構いません。(1年分であればどれくらい点数が取れるか、チャレンジしてみてもいいでしょう)
大問1に独立した計算問題がありますか?
大問1で独立した計算問題がある場合、確実に全問正解出来るようにしましょう。
また、計算問題の配点を確認することも忘れずにしておきましょう。
大問2に小問独立問題がありますか?
大問2で小問独立問題(一行問題や図形の角度や面積など)がある場合、難易度的にはそれほど難しくないことが多いです。
出来れば小問独立問題も全問正解出来るようにしておきたいものです。
ここでも、配点を確認することを忘れずにしておきましょう。
ここまでで、配点が何店ありましたか?
中学入試の算数の合格ラインは6〜7割り程度の学校が多いと思います。
もちろん計算問題と小問独立問題だけでは合格ラインに届かないかもしれません。
しかし、計算問題と小問独立問題でしっかり点数が取れたら、大問3以降は(1)だけ正解をすれば合格ラインに届くことが多々あります。
したがって、計算問題と小問独立問題でミスをなくすため、基礎固めをすることが大切になってきます。
計算問題の練習は市販教材で
塾に通っていない人はもちろん、塾に通っている人も計算問題の練習用に市販教材を準備することをおすすめいたします。
理由は、2学期以降の塾での学習が過去問中心となるため、計算問題に特化した教材がないケースがあるからです。
計算問題の練習は長時間やる必要はありません。
しかし、継続してやるべきだと思いますので、毎日決まった時間を計算問題の練習にあてるようにしましょう。
たとえば、朝起きたら計算問題の練習を15〜30分やる、学校から帰ってきたら計算問題の練習を15〜30分やるといったように、1日の中で時間を決めるのが良いと思います。
- 定番ですが、使いやすくおすすめです
- 逆算など苦手な計算から始めても良いでしょう
小問独立問題の練習用教材
今まで単元毎に学習してきた内容が、小問として出題される小問独立問題。
中学入試の算数の場合、大問2にあることが多いと思います。
単元毎に学習していた時は、予め例題などを参考に「この方法で解くんだな」とお子様が分かっていますので、パターンで解いていた可能性があります。
それが小問独立問題として出題されると、「あれ?これってどの単元のやり方で解くのだろう。。。」となってしまうことがあります。
どの単元の解き方かが分かれば、意外と簡単に解ける問題が多いのですが、お子様によってはどうすれば良いか分からないまま時間だけが過ぎていってしまうことがあります。
そこで、小学6年生の1学期で単元学習が終わったら小問独立問題の練習をしていきましょう。
特に私立中堅校を目指しているお子様の場合、徹底して小問独立問題の練習をしておくことをおすすめいたします。
小問独立問題の練習におすすめの2冊
最初に保護者の方向けの説明があります。
最初の説明の中や各テストの説明ページに書いてありますが、全ての問題を解く必要はありません。
全部で190問あり、その中の150問を解いてみると良いでしょう。(150問の中には計算問題も含まれますので、小問独立問題形式ですと140問程度となります)
まずは、こちらの問題がどれくらい出来るか確認してみると良いでしょう。
もちろん出来なかった問題は理解するまで解き直しをして、次に出来るようにしておく必要があります。
- 使用時期のおすすめは小学6年生の8〜9月
- 解説が詳しいので、一人で勉強出来ると思います
上記の「栗田哲也先生のスピードアップ算数〈基礎〉―中学受験総合チェック」が終わったお子様は、次の教材に取り掛かるようにしましょう。
もう少し量を増やして練習していくと効果的です。
346題全ての問題を解くとなると、相当な時間がかかります。
志望校の過去問を解く時間も必要となってくるので、効率的に問題を解いていくようにしましょう。
具体的な方法として、苦手単元を把握し、その単元の問題に特化して解いていくと良いでしょう。
時間があれば全て解き切る方が良いと思いますが、様子を見ながら問題を解いていくようにして下さい。
- 使用時期のおすすめは小学6年生の9月〜入試まで
- 演習がメインの教材ですが、解説も詳しいです
まとめ
最初に書きましたが、私立中堅校を目指しているお子様は基礎固めをすることが大切です。
「応用問題もやらないと」と思うこともあるかと思いますが、焦らずじっくりと取り組んでいくことにより、合格を勝ち取ることが出来ます。
特に保護者の方が焦って、あれもこれもとならないよう注意して下さい。
まず、お子様が志望校に合格するために何点ぐらい取らないといけないのかを確認してみましょう。(最近は合格最低点、合格者平均点、受験者平均点などを公開している学校が多いです)
次に、お子様が志望校に合格するために何をしたら良いのかを考えてみましょう。
算数であれば、「計算問題」「小問独立問題」の点数を取ることが合格を勝ち取る近道だと思います。
その上で、「残りの大問であと何点取ればいいのか」を考えていきましょう。
限られた時間で効率良く効果的に勉強出来るよう、保護者の方も準備を手伝ってあげるようお願いいたします。