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日本史と世界史を関連付けて覚える(GHQ五大改革指令〜昭和天皇崩御)

1945年の日本のGHQ五大改革指令から、1989年の昭和天皇崩御までに起こった、重要な歴史的出来事を高校入試レベルでわかりやすく地域ごとにまとめました。

年号を覚えるより流れを掴むようにしましょうね。

GHQ五大改革指令から昭和天皇崩御まで

昭和から平成へ──戦後の激動の時代を振り返ろう!
1945年、日本は太平洋戦争に敗れ、GHQの占領下に置かれました。それから1989年の昭和天皇崩御まで、日本と世界はめまぐるしい変化を遂げます。冷戦、独立、戦争、経済発展…。この記事では、この約半世紀にわたる歴史の流れを、日本を中心に、中国、朝鮮半島、ソ連・東欧、アメリカ・西欧、アジア・中東の地域ごとに、高校入試レベルでわかりやすくまとめました。

🇯🇵 日本の主な出来事(1945〜1989年)

出来事
1945年終戦、GHQ占領、五大改革指令
1946年日本国憲法制定
1951年サンフランシスコ平和条約、日米安保条約
1952年占領終了(独立回復)
1955年55年体制の成立
1956年日ソ共同宣言、国際連合加盟
1960年代四大公害病の発生
1964年東京オリンピック開催
1972年沖縄返還
1973年第4次中東戦争と石油危機(オイルショック)
1989年昭和天皇崩御

1. 1945年 – 終戦、GHQ占領、五大改革指令

日本はポツダム宣言を受け入れ、第二次世界大戦が終結。連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が日本を占領し、戦後の復興を進めるために「五大改革指令」を発表。これは、女性の参政権や労働組合の結成、土地改革などを含む改革でした。

2. 1946年 – 日本国憲法制定

戦後、旧大日本帝国憲法を改正し、新しい憲法が制定されました。この憲法は三つの基本原則(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)を柱にしており、1947年に施行されました。

3. 1951年 – サンフランシスコ平和条約、日米安保条約

日本は連合国とサンフランシスコ平和条約を結び、主権を回復しました。また、日米安保条約が締結され、アメリカの軍隊が日本に駐留することが定められました。

4. 1952年 – 占領終了(独立回復)

サンフランシスコ平和条約が発効し、GHQによる占領が終了。これにより、日本は独立国として再スタートを切ることができました。

5. 1955年 – 55年体制の成立

日本の保守政党が合同して「自由民主党」を結成。これにより、日本の政治は自民党が長期政権を築く体制となり、社会党と自民党の二大政党体制が確立されました。

6. 1956年 – 日ソ共同宣言、国際連合加盟

日本はソ連と国交を回復し、日ソ共同宣言を発表。この宣言により、国際社会への復帰が進み、日本は国際連合(国連)にも正式加盟しました。

7. 1960年代 – 四大公害病の発生

高度経済成長を背景に、工場排水などによる環境汚染が深刻化しました。特に、水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく、第二水俣病が代表的な公害病として社会問題化しました。

8. 1964年 – 東京オリンピック開催

日本で初めてのオリンピックが東京で開催されました。これにより、日本は世界に復興の姿を示すことができ、新幹線や高速道路など、インフラの整備が進みました。

9. 1972年 – 沖縄返還

第二次世界大戦後、アメリカの統治下にあった沖縄が日本に返還されました。これにより、日本の領土が完全に回復し、アメリカの基地が残ることになりました。

10. 1973年 – 第四次中東戦争と石油危機

中東で第四次中東戦争が起こり、アラブ諸国は石油の輸出を制限しました。これにより、日本も「オイルショック」に直面し、経済に大きな影響を与えました。

11. 1989年 – 昭和天皇崩御

昭和天皇が亡くなり、昭和時代が終わりを迎えました。この出来事により、「昭和」から「平成」への元号変更が行われ、日本の歴史における一つの節目となりました。

🇨🇳 中国の出来事(1945〜1989)

出来事
1949年中華人民共和国成立
1958年大躍進政策
1966年文化大革命
1972年日中国交正常化
1978年改革開放政策

1. 1949年 – 中華人民共和国成立

中国で国共内戦が続いた結果、共産党が勝利し、毛沢東を主席とする中華人民共和国が成立しました。この出来事により、中国は共産主義国家となりました。

2. 1958年 – 大躍進政策

毛沢東の指導のもと、農業と工業を急成長させることを目的に「大躍進政策」が実施されましたが、その実態は無理な計画のため、大規模な飢饉が発生し、数千万の命が失われました。

3. 1966年 – 文化大革命

毛沢東が自らの権力を強化するため、学生や若者を使って「文化大革命」を起こしました。この革命では知識人や資本家がターゲットとなり、社会が混乱状態に陥りました。

4. 1972年 – 日中国交正常化

日本と中国は国交を正常化し、これにより両国の外交関係が改善されました。また、この時期、台湾(中華民国)との外交関係は断絶されました。

5. 1978年 – 改革開放政策

鄧小平が主導する改革開放政策が開始され、国営企業の改革や市場経済の導入、外国資本の受け入れが進み、中国は急速に経済成長を遂げました。

🇷🇺 ソ連・東欧の出来事(1945〜1989)

出来事
1949年COMECON(経済相互援助会議)設立
1955年ワルシャワ条約機構結成
1956年ハンガリー動乱
1968年プラハの春
1985年ゴルバチョフによるペレストロイカ開始

1. 1949年 – COMECON設立

ソ連は社会主義圏の経済協力のため、「COMECON(経済相互援助会議)」を設立。西側経済との対抗を目的としました。

2. 1955年 – ワルシャワ条約機構

ソ連はアメリカのNATOに対抗する形で「ワルシャワ条約機構」を結成し、東欧諸国とともに軍事同盟を形成しました。

3. 1956年 – ハンガリー動乱

ハンガリーでソ連の支配に反発する市民運動が起こり、ソ連軍によって弾圧されました。この事件は東欧諸国での自由化運動に大きな影響を与えました。

4. 1968年 – プラハの春

チェコスロバキアで改革派のドブジェク政権が誕生しましたが、ソ連軍が介入して改革運動を弾圧しました。この出来事は「プラハの春」と呼ばれています。

5. 1985年 – ペレストロイカ

ゴルバチョフがソ連内で行った一連の改革で、政治的には「ペレストロイカ(再建)」が、経済的には「グラスノスチ(情報公開)」が進められました。この改革は冷戦終結への道を開くこととなりました。

🇰🇷 朝鮮半島の出来事(1945〜1989)

出来事
1945年南北に分断
1950年朝鮮戦争勃発
1953年朝鮮戦争休戦
1965年日韓基本条約締結

1. 1945年 – 南北分断

朝鮮半島は第二次世界大戦後、北緯38度線を境に北がソ連、南がアメリカの影響下に分割されました。

2. 1950年 – 朝鮮戦争勃発

北朝鮮が南進し、朝鮮戦争が勃発。アメリカと国連軍が韓国を支援し、最終的に休戦協定が結ばれましたが、南北は分断されたままでした。

3. 1953年 – 朝鮮戦争休戦

朝鮮戦争は休戦協定により終結しましたが、南北は未だに統一されず、休戦状態が続いています。

4. 1965年 – 日韓基本条約

日本と韓国は国交を正常化するため、日韓基本条約を締結。日本は経済援助を行い、韓国は独立国家として国際的に認められました。

🇺🇸 アメリカ・西欧の出来事(1945〜1989)

出来事
1949年NATO(北大西洋条約機構)結成
1962年キューバ危機
1963年ケネディ大統領暗殺
1969年アポロ11号月面着陸
1989年ベルリンの壁崩壊

1. 1949年 – NATO結成

アメリカを中心とする西側諸国が集まり、共産主義国に対抗するための軍事同盟「NATO」が結成されました。

2. 1962年 – キューバ危機

ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設していることが発覚したことで、アメリカとソ連の間で緊張が高まりました。最終的には両国は合意し、核戦争の危機を回避しました。

3. 1963年 – ケネディ暗殺

アメリカ大統領ジョン・F・ケネディが暗殺され、アメリカの歴史に大きな影響を与えました。

4. 1969年 – アポロ11号月面着陸

アメリカは人類初の月面着陸に成功し、宇宙開発競争でソ連に勝利しました。

5. 1989年 – ベルリンの壁崩壊

東西ドイツを隔てるベルリンの壁が崩壊し、冷戦の終結が示唆されました。この出来事は冷戦の終わりを象徴する出来事となりました。

🌏 アジア・中東の出来事(1945〜1989)

出来事
1947年インド・パキスタン分離独立
1955年アジア・アフリカ会議(バンドン会議)
1967年第三次中東戦争
1973年第四次中東戦争(オイルショック)
1975年ベトナム戦争終結

1. 1947年 – インド・パキスタン分離独立

イギリスから独立したインドとパキスタンは、宗教を理由に分断され、それぞれ独立した国となりました。

2. 1955年 – アジア・アフリカ会議(バンドン会議)

アジアとアフリカの新興独立国が集まり、平和共存や独立支援を話し合いました。この会議は、非同盟運動の基盤となりました。

3. 1967年 – 第三次中東戦争

イスラエルとアラブ諸国の間で第三次中東戦争が勃発。イスラエルは大勝し、パレスチナ問題や中東の不安定さが深刻化しました。

4. 1973年 – 第四次中東戦争(オイルショック)

アラブ諸国が石油の輸出を制限し、世界中で石油価格が急騰しました。このオイルショックにより、経済に大きな影響を与えました。

5. 1975年 – ベトナム戦争終結

ベトナム戦争が北ベトナムの勝利で終結し、南北ベトナムが統一され、社会主義国家として新たなスタートを切りました。

まとめ

戦後から昭和の終わりまでの約40年間は、まさに歴史の大転換期でした。
日本は平和国家として再出発し、高度経済成長を経験。一方、世界では冷戦による対立や独立運動、地域紛争が絶えませんでした。それぞれの国や地域がどんな時代を経てきたのかを知ることは、現代社会を理解する上でもとても大切です。表を活用して、時代の流れと地域のつながりをつかんでいきましょう!

【中学・高校受験】社会の歴史(昭和・平成時代)

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