中学受験の理科・社会は覚えることが非常に多くあるため大変です。
しかし、覚えることが沢山ある分、入試直前であっても覚えたことが出題されれば得点に繋がります。
そのため、理科・社会は入試直前であっても点数が上がる科目だと考えられます。
注意点としては、理科・社会であっても点数を上げるのが難しい分野があります。
入試直前の限られた時間で、効率良く理科・社会の勉強をすすめていきましょう。
直前期に理科・社会の点数を上げるのが難しい分野
理科の分野の中で短期間に点数を上げるのが難しい分野として「物理」があります。
「物理」の点数を上げるのが難しい理由は、計算のパターンが多くあるためです。
「物理」は覚えればすぐ点数が上がる、問題のパターンが限られている分野ではないでの、じっくり勉強をしていく必要があります。
また、「化学」の分野も複雑な計算が必要だったりするため、算数が苦手なお子様にとっては難しい分野と言えるでしょう。
社会の分野の中で短期間に点数を上げるのが難しいのは「記述」です。
簡単な一行記述であれば問題ありませんが、ある出来事の背景の説明などをする長い記述は短期間での対策が難しいです。
地理や歴史の勉強をする時に、理由や原因をしっかり理解して覚えておく必要があります。
また、今まで勉強していなかったことを短期間で覚えるのも難しいと思います。
そのため、時事問題の対策を直前期にまとめて行うのではなく、11月くらいから準備を進めていきましょう。
関連記事【中学受験】2024年入試の最新時事問題集のおすすめ6冊
直前期に確認しておきたい理科の内容
- 生物分野の用語の確認
- 実験用具の確認
- 公式の確認
入試直前期に確認しておきたい理科の内容として、「生物分野」があります。
生物分野は覚えることで得点に繋がる分野です。
抜けがないか一問一答式などでチェックをしておくことが大切です。
一問一答式の他に写真やグラフを見ておくことも重要です。
最近の入試問題ではカラーで写真が出ることも多くなっています。
用語の確認とあわせて、写真やグラフの確認もしておきましょう。
生物分野以外にも、覚えれば得点に繋がるものがあります。
たとえば、「実験用具」についてです。
「化学」分野の計算を伴う問題は難しい場合がありますが、実験考察についての問題であれば、覚えておけば得点に繋がります。
その中でも「実験用具」については、名称や使い方をしっかり覚えているか確認しておきましょう。
また、計算の分野についても公式を覚えているの確認だけはしておきましょう。
公式を覚えていないと、簡単な問題であっても解くことが出来なくなってしまいます。
直前期に確認しておきたい社会の内容
- 統計資料の確認
- 一問一答式で用語・人名・地名の確認
- 漢字の練習
入試直前期に確認しておきたい社会の内容として、「統計資料の確認」があります。
地理の分野の勉強で統計資料を覚えたと思います。
しかし、地理の勉強をしたのは小学5年生の時だったため、1年間の間に順位が変わってしまった項目があるかもしれません。
そのため、最新年度の順位を確認しておく必要があります。
順位が変わっていなかったとしても、改めて確認することで覚え直しをすることが出来ます。
関連記事中学入試の社会の統計資料は「日本国勢図会」からが多いです
統計資料以外にも、社会は用語・人名・地名を覚えることで点数が上がります。
一問一答式のまとまったテキストで確認をすると効果的です。
一問一答式で確認する際、漢字で書けるようにしておくことが重要です。
せっかく答えの用語・人名・地名が分かっても漢字で書けないとバツになってしまうことがあります。
志望校の過去問をやって、漢字指定がどれくらいあるか事前に確認をしておきましょう。
過去問を徹底して行う
理科や社会に限ったことではありませんが、過去問を徹底して行うことが大切です。
中学受験では学校によって、記述問題が多かったり、漢字指定が多かったりと問題に特徴があります。
過去問を徹底して行い、時間配分・問題傾向をつかんだうえで対策をしていくと効果的です。
また、過去問を解き終わったら自己採点をすると思いますが、直しを徹底することが非常に重要です。
直しをするというのは、ただ答えを写して終わりというわけではありません。
解説を読むことで、より深い知識、関連する知識を確認することが出来ます。
基本的には新しく覚えることはなく、一度勉強したことの確認となります。
ある特定の分野の出来が悪い場合には、該当するテキストの単元を復習するようにして下さい。
そうでないと、次に過去問を解いても出来るようにならないと思います。
まとめ
合格ラインぎりぎりの生徒は、あと10点上げるだけで合格に近づくと思います。
中学受験の直前期に、あと10点を上げるのであれば、科目・分野を絞って効率よく勉強をする必要があります。
理科・社会の覚えれば得点に繋がる分野は、あと10点を上げるのにおすすめです。(国語の漢字・知識、算数の計算・一行問題なども効果的です)
入試当日まで諦めずに勉強を続ける生徒が合格を勝ち取れるのだと思います。
今から入試当日までにやるべきことを決めて、すぐにでも行動に移していきましょう。