早慶付属高校をはじめとする、難関私立・国立高校を目指す場合、教科書だけでは太刀打ち出来ません。
早慶付属レベルを狙う生徒に指導する場合、塾で使用している教材もオリジナルのものを使っています。
そのため、塾無しで市販教材を使用して対策をするという場合、レベルが合っているものを選ぶ必要があります。
近所の書店には置いてない可能性がありますので、Amazonなどのネットで探す必要があります。
昔は早慶付属レベルの市販教材がありませんでしたが、最近はいろいろ手に入れることが出来るようになりました。
基本的には中学3年生になってから取り組むものとなっていますが、中には中学1年生から始めた方が良いものもあります。
今回は難関私立・国立高校を塾なしで目指している方に必須の市販教材について確認していきましょう。
国語の読解問題について
中学校の教科書・ワークだけでは難関私立・国立高校の入試問題には歯が立ちません。
基本的に、学校の国語と高校入試の国語とでは取り組み方が違います。
【学校の国語】
- 定期試験で出題される文章は、授業で習った教科書に出ているものから
- 漢字や知識事項についても出題範囲が指定されている
【高校受験の国語】
- 読んだことのない文章が出題される
- 漢字や知識も中学範囲全てから出題される
塾の国語の授業は高校受験に向けた内容となっています。
したがって、塾に通わずに勉強する場合、教科書ワークなどではなく高校受験に対応した教材を準備する必要があります。
国語の読解問題対策のおすすめ市販教材
東京学参から発売されている「高校入試特訓シリーズ」は、難関私立・国立高校を目指している方におすすめです。
国語の読解問題の対策であれば、「国語長文 難関徹底攻略30選 【入試頻出難問・良問厳選】 (高校入試特訓シリーズ)」が良いでしょう。
「高校入試特訓シリーズ」は解説が丁寧なため、塾なしで一人で勉強することが出来ます。
長文30選なので、中学3年生になってから取り組んでも十分間に合います。
ただ、中学3年生の2学期は過去問に取り組むことになりますので、出来れば1学期中に終わらせるようにしましょう。
【中学1・2年生のうちは】
- 難関私立・国立の入試問題のレベルに慣れましょう
- 解説が詳しいので、しっかり読むことが大切です
- まずは標準問題だけをやり、終わったら最高水準問題に取り組みましょう
国語の古文について
中学校の教科書に出てくる古文には「現代語訳」がついているものが多いです。
しかし、高校受験の古文の問題では「現代語訳」が殆どついていません。
そのため、普段から古文を読んで現代語訳を作る練習をしておく必要があります。
古文の場合、意味が分かると問題は簡単に解けます。
中学1年生のうちは無理せず、古文を読めるようにしましょう。
どこで区切るのかを分かるようにすることが大切です。
また、「歴史的仮名遣い」を「現代仮名遣い」に直せるように練習しておきましょう。
中学2年生になったら、少しずつ古文の現代語訳を作る練習を始めて下さい。
最初はなかなか上手くいかないと思うので、解答についている現代語訳を参考にすると良いでしょう。
ただ、いきなり解答を見るのではなく、自分なりに訳してみてからにすると力がつきます。
中学3年生の夏までに、古文を読んだら意味が分かるレベルに到達しておくと、2学期からの過去問で苦労することがなくなります。
国語の古文対策におすすめの市販教材
読解問題と同じで東京学参から発売されている「高校入試特訓シリーズ」の「古文 完全攻略63選 【入試頻出問題厳選】 (高校入試特訓シリーズ)」がおすすめです。
こちらのページ(「中学生の「古文」を苦手分野から得意分野に変える」)で詳しく説明しているので参考にしてみてください。
古文63選なので、毎日やれば2ヶ月ちょっとで終わらせることが出来ます。
出来れば中学2年生の2学期くらいから始めると良いでしょう。
【中学1年生のうちは】
- まんがなので取り組みやすいです
- 「役立ち資料集」で基礎的なことを確認しておきましょう
- 頻出古語を出来るだけ沢山覚えると現代語訳を作りやすくなります
最近の入試問題を見ていると「漢詩・漢文」が以前よりも出題されるようになっています。
「漢詩・漢文」は普段あまり勉強していないと思いますので、意識的に確認しておくようにしましょう。
- 出題の傾向とレベルをつかむことができます
- 「解答の方針」をもとに自分で解けるようにしていく
- 問題量が豊富です
国語の漢字・知識事項について
難関私立・国立高校の入試問題でも漢字が出題されます。
他の受験生も練習をしてくるので、差をつけられないように準備をしておく必要があります。
漢字や知識事項は覚える作業に時間がかかるので、学年配当分だけでなく、自分で先に進めるようにしましょう。
毎日15分〜30分程度時間を決めて練習をすると効果的です。
何冊も教材を準備するのではなく、1〜2冊を繰り返し練習して覚えるようにしましょう。
そのため、漢字・知識事項専用のノートを準備しておき、教材には書き込みをしないようにして下さい。
国語の漢字・知識事項対策におすすめの市販教材
中学3年生になったら「国語知識問題完全攻略13選 【知識問題を完全マスター】 (高校入試特訓シリーズ)」に取り組んでみましょう。
表紙にもありますが、「繰り返し学習」が大切です。
漢字・語句・文法を繰り返し練習して、完璧に出来るようにしておきましょう。
こちらのページ(「【高校入試】国語の知識事項の対策(漢字・語句・文法など)」)で詳しい説明をしているので、参考にしてみて下さい。
特に国語が苦手な人は漢字・知識でしっかり得点出来るよう練習をしましょう。
【中学1・2年生のうちは】
- 3段階のレベル別になっています(難関私立・国立志望の場合は全てやりましょう)
- 同音異義・同訓異字はしっかり覚えましょう
- 漢字だけでなく、四字熟語・慣用句・ことわざも大切です
まとめ
読解問題・古文・漢字・知識事項など、国語の勉強はやってすぐ点数が伸びるといったものではありません。
毎日コツコツ勉強することにより、ある時期 、急に点数が上がってくることが多くあります。
「壁を乗り越えた」といった感覚になることでしょう。
「国語は何を勉強したらいいか分からない」という人も、上の教材を準備して始めてみて下さい。
きっと「壁を乗り越えた」感覚を味わうことが出来るでしょう。
中学1〜2年生のうちから少しずつ準備を始め、中学3年生の夏までにそのレベルになって欲しいと思います。
それでも、中学3年生の2学期から過去問に取り掛かった時、得点が取れない回があるかもしれません。
そんな時は出来なかった問題を解き直し、覚え直しをして下さい。
コツコツ努力することにより、次は出来るようになることでしょう。
落ち込んだり、諦めたりせず「繰り返し学習」して、志望校合格を目指しましょう。