中学受験をする場合、最近は4科目受験が主流となっています。
4科目の学習を進めていくと、どうしても苦手科目が出来てしまいがちです。
中学入試で合格を勝ち取るためには、合計点を伸ばす必要があります。
たとえば、算数が得意で100点満点中80点を取っていた場合、上げることが出来るのは20点分です。
難しい問題もあるので、20点上げて満点にするのは難しいと思います。
しかし、理科が苦手で80点満点中40点を取っていた場合、20点上げることは出来ると思います。
苦手科目の得点を上げることが、受験に合格する秘訣です。
どうしても後回しになってしまいがちな、苦手科目の勉強をするための準備を整えてあげるようにしましょう。
今回は、小学5年生用の「理科」の市販教材を6冊紹介したいと思います。
購入する時期はお子様のレベルによって変わってくると思います。
まずはどのような市販教材があるのかだけでも、確認しておくようにしましょう。
中学受験にも使える「自由自在」
昔からあるので、ご存知の方も多いと思います。
小学高学年用の「理科 自由自在」は中学受験の勉強にも使うことが出来ます。
改訂が入り、記述力を高める工夫もされています。
文字が小さくて細かいので、中学受験をしないお子様には難しいかもしれません。
問題も付いていますが量が少ないので、演習用に別の教材を準備すると良いでしょう。
中学受験 理科の基本問題 小学5年
「自由自在」で身につけた知識を確認するため、演習用の教材として「中学受験 理科の基本問題 小学5年」がおすすめです。
基礎レベルの問題がしっかり解けるようになっているか確認することが出来ます。
解答・解説が詳しいので、間違えてしまった問題はしっかりと解き直しをするようにしてください。
また、「自由自在」を読み直すことも効果的な勉強法です。
計算ミス以外で間違えてしまった場合、なぜ間違えてしまったのかを徹底的に確認することで、次は出来るようになります。
1回目は答えを書き込まず、何度も繰り返し解くようにしてください。
Z会グレードアップ問題集 理科
「自由自在」で身につけた知識を確認するため、演習用の教材として「Z会グレードアップ問題集 理科」もおすすめです。
中学受験の勉強として使うことが出来ます。
分からない問題は「自由自在」で調べながら勉強することにより、自学自習が出来るようにもなります。
考える力を身につける工夫がされており、市販教材の中でもおすすめの1冊です。
板書で見る全単元・全時間の授業のすべて 理科
理科が苦手なお子様におすすめの1冊です。
まずは小学校の理科の内容を徹底して出来るようにし、自信をつけることが大切です。
苦手と思ってしまっている場合、まずは自信を持たせることが効果的です。
「やれば出来るんだ」といった小さな成功体験を積み重ねることにより、苦手意識がなくなっていきます。
理科が苦手なお子様に最初から「自由自在」を与えるのは避けた方が良いでしょう。
お子様の様子を見ながら教材を選んであげるようにしてください。
理科メモリーチェック
小学5年生の後期になったら準備しておくと良いでしょう。
理科の知識の確認に最適な1冊です。
入試直前まで使うことが出来るので、答えは書き込まないようにしてください。
中学受験の理科は4分野(生物・地学・化学・物理)からなっています。
理科が苦手というお子様でも、4分野全部が出来ないという子は少ないと思います。
苦手分野をはっきりとさせる弱点診断テストがあるので、分析から始めると良いでしょう。
ウイニングステップ 小学5年 理科
中学受験大手の日能研の市販教材です。
分野別・難易度別の構成になっており、上の「メモリーチェック」で苦手分野を把握してから取り組むとより効果的です。
こちらも入試直前まで使用することが出来るので、答えは書き込まないようにしてください。
「メモリーチェック」「ウイニングステップ」とも、この値段でいいのかなと個人的には思ってしまいます。
まとめ
理科や社会は興味を持つと、自分から勉強するようになります。
小学5年生の前期は、理科に興味を持つことを目標にすると、小学6年生になってから成績が伸びてくることが多くあります。
まずはお子様に理科の楽しさを伝えることから始めてみましょう。
事典や図鑑をリビングなどのすぐ取れる場所に置いておくと効果的です。
中学受験までの時間を逆算しながら、「今何をやるべきか」「そのための教材はどれにするか」を保護者の方が考えてあげる必要があります。
特に「塾なし」で中学受験をする場合、受験までのカリキュラム的なものを準備しておくことが重要になってきます。
一つの方法として、大手塾の公開模試の試験範囲を参考に予定を立ててみることをおすすめします。
予定を立てたら、持っている教材のどこをやるかお子様に伝えてあげるようにしましょう。