小学生の高学年のうちに読書習慣を身につけておくと、国語の読解問題で読むスピードがあがり問題を解くための時間を多く確保することが出来るようになります。
読書をするだけで読解問題が出来るようにはならないかもしれませんが、読書をしないお子様に比べ多くの知識を吸収することが出来るので、国語以外の科目でも有利になることがあると思います。
小学生の高学年ともなると読める本が多くなるので、色々なジャンルの本を読んでおくことをおすすめします。
読み継がれてきた名作
昔から読み継がれてきた名作には、それぞれ面白さがあると思います。
もしかしたら保護者の方も読んだことがある本かもしれません。
面白い本は時代を越えて引き継がれていくものです。
小学3〜4年生
『大どろぼうホッツェンプロッツ (偕成社文庫 (2007))』を読んだ方も多いのではないでしょうか。
私は学校の図書館で読んだ記憶があります。
大どろぼうのホッツェンプロッツを捕まえようとする2人の少年(カスパールとゼッペル)を中心とした、ファンタジー色溢れる本です。
『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる (偕成社文庫 (2008))』『大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる (偕成社文庫 (2009))』と続編があり、ハマるお子様も多いと思います。
あまりに面白かったため、すぐに続編を借りて読んだことを覚えています。
小学5〜6年生
『この湖にボート禁止 (福音館文庫 物語)』を読んだ方も多いのではないでしょうか。
少年少女が湖の小島の謎解きをしていく本です。
湖に浮かぶ小島へ渡ることを禁じる地主のアルフレッド卿。
島に何があるのか、その謎解きをすすめていくストーリはドキドキしながら読むことが出来ると思います。
情景描写が上手く、自分がその場所にいたような感じで読んだ記憶があります。
とても面白かったので1日で読み切ってしまいました。
中学入試に出題された物語
重松清の『卒業ホームラン: 自選短編集・男子編 (新潮文庫)』は小学5〜6年生におすすめの1冊です。
以前ほど重松清の作品が中学入試で出題されることはなくなりましたが、読書として読んでも面白いと思います。
『卒業ホームラン』は短編集なので、1つ1つは短時間で読むことが出来ます。
表題作の「卒業ホームラン」は、いつも補欠の小学6年生と、その父親を中心としたストーリーで野球をやっている男の子であれば、とても興味深く読むことが出来ると思います。
他にも「エビスくん」や「さかあがりの神様」などが収録されており、大人が読んでも面白いと感じるでしょう。
また、『卒業ホームラン』はドラマになったことがあるので、テレビで見たことがある方もいるかもしれません。
あさのあつこの『13歳のシーズン (光文社文庫)』は、爽やかな青春小説で小学5〜6年生におすすめです。
最近の入試では、あさのあつこの作品が出題されることが多くあります。
中学に入学してすぐの茉里をはじめとする4人の男女が成長していく姿が描かれている作品です。
読み終わった後に心地良さが残るのではないかと思います。
他にも、あさのあつこの作品には『バッテリー (角川文庫)』など、お子様が楽しく読めるものが沢山あります。
中学入試に出題された説明文
池上彰の説明は小学生にも分かりやすいと思います。
そんな池上彰の『学び続ける力 (講談社現代新書)』は、中学入試にも出題されています。
教養を学ぶことの重要性が書かれている1冊です。
ただ、読書ということで考えると、お子様に興味がなければ今はやめておいた方が良いかもしれません。
読書習慣を身につけるためには、お子様が読みたい本を読ませた方が効果的です。
もし興味を持つことが出来れば、ぜひおすすめです。
稲垣栄洋の『身近な虫たちの華麗な生きかた (ちくま文庫)』は、虫に興味があるお子様におすすめの1冊です。
ミツバチ・アゲハチョウ・モンシロチョウなど誰でも知っている虫から、イエバエ・ウンカなど普段知ることがない虫まで幅広く説明されています。
イラストもあるので、興味を持って読むことが出来るのではと思います。
もちろん、虫が嫌いなお子様にはおすすめしません。
読書として楽しく読める、興味が持てそうなお子様にはおすすめです。
まとめ
読書習慣を小学生のうちに身につけるためには、興味がある本を読ませることが重要です。
本屋さんに行った際、お子様が選んだ本であればそれを買ってあげるようにしましょう。
もし何を読んだら良いか分からなければ、Amazonなどのサイトをお子様と一緒に見ると良いでしょう。
関連する本が出てくるので、きっと興味を持つことが出来る1冊に出会えると思います。
本屋さんでは見かけない、色々なジャンルの本をAmazonで探してみるのも面白いのではないでしょうか。
今回紹介した6冊の本に興味を持ってもらえたら幸いです。